有機質肥料の中国輸出の課題 ②

12.10.23

その農業も、欧米諸国と同様に、有機栽培に注目が集まっている。
欧米、日本も有機質肥料の使用率は3割とされているが、中国、韓国、その他、東アジア諸国は1割に満たないとされている。

確かに、中国も昔ながら、畜糞を利用している。 写真は馬か驢馬の糞とトウモロコシの茎を混ぜた有機質肥料である。

しかし、発酵とか、腐熟は問題にはしないで、農耕用の家畜の生糞を混ぜているに過ぎない。

当然、中国にも畜産業はあるのだが、畜糞の再利用や食品残渣・汚泥の再利用は十分に行われていないのが実情である。

日本は畜糞の処理は事業者負担で、環境負荷のかからない形で処理するように法で定められて、その処理コストは事業者負担で、肉や玉子の生産コストに含まれ循環している。しかし、中国はその循環の仕組みができていないため、有機質肥料メーカーが畜糞を買い取り、畜産農家とは別の工場で、堆肥化する。よって、高価なものとなり、輸出価格と同等となる。価格が多少高くとも、品質を中国製と比べれば、納得のいく物となっているのが輸出有機質肥料なのだ。
日本から送られる有機質肥料は、ハウス栽培や露地でも高付加価値の作物に使われる。

ハウス栽培と言っても、高さ4メートルもあるコンクリートの壁で囲まれたハウスだったりする。

都心部に限らず、農村でも、前時代的な風景と現代が同居しており、今、流行りの有機作物は人気があって、高価に売れている。

その有機作物を栽培する為に、日本やオランダ、オーストラリア等の先進国からも有機質肥料がこれまで送られていたのだ。


2、当社のこれまでの中国への有機質肥料輸出

当社は、これまで、国内で製造された有機質肥料を中国の合弁会社に輸出してきた。国内ではマッシュで使われることの多い有機質肥料だが他の東アジア諸国同様ペレットやグレインに加工した肥料を農家は使っている。

当社の合弁先の工場はペレットに加工して、袋詰めしている。東アジア諸国が高価なペレットを使う理由には、化学肥料を撒く機械を使うからである。

よって、ペレットの径や長さに煩く注文がつく場合がある。




 

また、色もうるさく言われる場合もある。彼らは黒い有機質肥料を好む。これは、中国で流通している肥料に土を半分ぐらい混ぜてため、腐熟度の高い発酵鶏糞が薄い土色だったりすると、成分よりも何よりも色でダメが出たりする。

中国の肥料法では、成分が窒素、燐酸、加里の含有率の合計が6%以上あればOKという、いい加減さもありながら、

有機質は40%以上必要となっていたりする